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病院概要

病院理念

基本方針

  1. 市中の病院としての使命を認識し、積極的に地域および患者さまと目線を合わせた医療を実践します。
  2. 安全を最優先し安心して医療を受けてもらえる体制を目指します。
  3. 職員全員が共通の価値観とやりがいを持ち医療水準向上に努めます。
  4. 地域および患者さまの健康増進、疾病の予防および治療などについて地域の医療施設との連携を深めます。

理事長あいさつ

当院は1889年(明治22年)藤森亀太郎が松本病院として現在地に開院しました。開院当時は近隣には医療機関が少なく、医療に恵まれない時代であり、重病に苦しみながら手当を受けることすらできない人々が多くありました。初代院長は地域の開業医の協力を得ながら地域医療に貢献しました。

当院は理念を「地域のかかりつけ病院としてやさしさ、こころ遣いのある病院を目指します」としていますが、これは開院以来の当院の伝統に基づくものです。
1925年(大正14年)に市立松本病院(現在の信州大学病院)が設立されることになり、藤森病院と改称しました。1951年(昭和26年)に医療法人藤森医療財団藤森病院と改組し、1989 年(平成元年)に開院100周年を迎えました。 初代院長は外科医であり、現院長(第7代目)まで院長は代々外科医が務め、外科専門病院として歩んできましたが、 現在は外科に加えて、内科、整形外科、泌尿器科を標榜しています。 2009年(平成21年)には先端医療に対応し、患者様に良好な医療環境を提供する目的で病院の全面改築工事を行いました。

当院は病棟構成を急性期一般病棟39床、地域包括ケア病棟30床としています。また在宅診療科を立ち上げ、在宅支援センター「ふじの花」、サービス付き高齢者住宅「プレジールふじの森」を運営し、単独機能強化型在宅療養支援病院を取得しています。入院医療から在宅診療、訪問看護、介護まで切れ目のない医療、介護を提供できる地域密着型病院を目指しています。

当院をご利用いただく患者様には満足のいく医療を提供し、 職員には職務満足が高く、医療人としての責任のもと、自信と誇りを持って働くことのできる病院として努力していく所存です。今後とも地域の病院として 一層地域の皆様のお役にたてるよう、職員全員がー丸となって頑張ってまいりますので、皆様の御協力、御支援をよろしくお願い致します。

医療法人藤森医療財団 藤森病院
理事長 藤森芳史

院長あいさつ

診療の7本の矢

当院は診療、健診、訪問サービスの3部門で構成されています。そのうち診療部門では下記の7本の矢を柱としています。伝統的な分野をしっかり保持しながら、さらに高齢化に伴うフレイル(虚弱)の予防を重要なテーマとして新しい分野を開拓し、流行に惑わされない確かで安心・安全な医療をめざしています。今回この7本の矢について紹介します。

  1. 消化器病
  2. 腎臓病
  3. 心機能低下、足のむくみ
  4. 疼痛緩和
  5. フレイル予防
    • 尿失禁治療と骨盤底リハビリ
    • 痙縮に対するボトックス治療
    • 高齢者の嚥下機能
  6. 訪問による診療、リハビリ、在宅看取り
  7. 認知症へのサポート

最初の4本の矢は当院で伝統的に強い診療分野です。

1. 消化器病

内視鏡専門医と消化器外科医による内科と外科が協力した安定した治療を行なっています。約130年前、消化器外科中心の病院として開設した精神、技術を引き継いで診療しています。胃がん、大腸がん、乳がんを中心にがん治療も積極的に行っています。

2. 腎臓病

信州大学腎臓内科の協力を得、藤森理事長を中心に慢性透析センターを運営しています。筋力低下が進行しやすい疾患であり、多職種が関わっていかに予防するか工夫をしています。慢性腎障害の薬も開発されてきており、今後治療法の進歩が期待されています。

3. 循環器病、足のむくみ   

高齢化に伴い、慢性心不全患者が増えており、「心不全パンデミック」とも言われています。早期にこの状態を発見し、悪化させないことが大切であり、在宅診療を含めて予防と早期発見に重点を置いています。信州大学との連携のもと、常勤の循環器医が担当しています。また下肢静脈瘤を中心とした足のむくみ診療では20年以上の実績があり、レーザーまたは高周波による焼却療法を中心に最近ではグルー療法も導入しています。

4. 疼痛緩和

疼痛に対して麻酔科医による硬膜外麻酔などを中心としたペインクリニック、また消化器の医師も加わりがん患者さんなどに対する緩和ケアを行なっています。長野県のペインクリニックの草分けである信州大学麻酔科の元助教授の萓場先生が約30年前に開設し、先生が亡くなられた後弟子である伊奈先生、里見先生が引き継いでくれています。   

次の3本は数年前から開始して今後さらに力を入れていく分野です。

5. フレイル予防

近年の高齢化に伴い、5年程前から新たな柱としてこのフレイル予防に力を入れています。フレイルというのは、いろいろな原因から筋力の低下となり、次第に動けなくなり、肉体的、精神的にまた社会的にも孤立し最終的にいわゆる虚弱となる状態を言います。完全な虚弱状態になる前に手助けをすることにより、ある程度予防することができます。多職種の協力が必要であり、病院にはその人材、組織が既に整っており、院内さらに在宅でもその資源をスムーズに活かしていくことができます。一般のリハビリ、栄養科を中心としたフレイル予防の他にも、当院として特色を持ったフレイル予防を行なっており次の3つを紹介します。

a.「尿失禁」

信州大学泌尿器科前教授の西澤先生が常勤医となり、専門とする分野が骨盤底筋の機能低下による尿失禁であり、赴任してすぐ院内に多職種のチームを作り、手術による治療、また骨盤底筋リハビリによる治療を行い、素晴らしい成績をあげています。

b.「ボトックス治療」

高次脳障害の診療と、脳損傷による四肢の痙縮に対するボツリヌス治療で日本で有数の治療成績をあげている原先生に担当していただいています。短期入院での集中リハビリと併用することで高次脳障害の方、痙縮の方のフレイル予防となると考え、先生の協力も得られ、令和1年より導入できました。

c.「嚥下機能評価」

高齢者施設また在宅の方でフレイルが進行して最も困るのが、食事摂取機能の低下です。摂取・嚥下機能を正確に評価することによって安全に食事を摂取していただくように言語聴覚療法士を中心に地域連携のもとで推進していきたい。」

6. 訪問診療、訪問介護・看護、訪問・通所リハビリ

以前から行っていた訪問介護、看護に加え、訪問診療、訪問リハビリ、通所リハビリを実施しています。末期の状態の方の自宅での見取りも増えてきています。家族の協力があるためか、精神的また肉体的苦痛も病院より少ない印象を受けています。利用者も急速に増えており、人生の終末期をどのように過ごしてもらえるかを医学的また体制として研鑽を重ねさらに充実させていきたいと思います。

7. 認知症へのサポート

認知症の面接テスト、頭部MRIでの脳萎縮測定、また軽度認知障害を評価するための血液検査など当院が持っている武器を使用して認知症の早期発見をしていきたいと思います。

医療法人藤森医療財団 藤森病院
院長 西牧敬二

病院概要

名称医療法人 藤森医療財団 藤森病院
所在地〒390-0811 長野県松本市中央2丁目9番8号
TEL0263-33-3672 (代表)
FAX0263-33-9998 (代表)
開設1889年
開設者藤森亀太郎
管理者院長 西牧敬二
病床数69床 (一般病床39床、地域包括ケア病棟30床)
標榜科内科、外科、整形外科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、肝臓内科、糖尿病内科、人工透析内科、
内視鏡内科、消化器外科、乳腺外科、血管外科、形成外科、泌尿器科
リハビリテーション科、麻酔科(ペインクリニック)、放射線科
救急医療二次救急指定病院
看護体系一般病棟入院基本料 7対1
地域包括ケア病棟入院料 13対1
関連事業藤森居宅介護支援センター
藤森訪問看護ステーション
藤森ヘルパーステーション
藤森サービス付き高齢者向け住宅 プレジールふじの森

沿革

西暦
和暦
事柄
1889年
明治22年1月15日
東筑摩郡松本町652番地に、藤森亀太郎、藤森病院を開業
1901年
明治34年2月
松本病院と改称
1925年
大正14年9月
市立松本病院設立につき病院名を藤森病院と改称
1951年
昭和26年12月
医療法人藤森医療財団設立 理事長・院長藤森鶴亀麿
診療科目:外科、胃腸科、整形外科、放射線科、物療科、栄養科
身体障害者福祉判定医
1974年
昭和49年5月
新築落成祝賀会・創立85周年記念式典
1989年
平成1年5月13日
藤森病院百年祭
看護基準3:1看護助手 10:1
病棟 60床
1998年
平成10年
訪問看護立ち上げ
救急 透析棟新築 11床
新看護 3:1看護 看護 B看護補助10:1
2000年
平成12年
訪問介護・居宅 立ち上げ
2000年
平成12年12月
西牧 敬二院長就任 12月
2008年
平成20年
新病院増改築着工 埋蔵文化財発掘調査にて文化遺産出土
2009年
平成21年
新病院完成 病床数60床
2018年
平成30年1月
在宅診療科立ち上げ
2019年
令和元年6月
管理棟(WestArea)完成
2019年
令和元年9月
地域包括ケア病棟を新設
  2病棟2看護単位
  ・60床を69床に増床
  (一般急性期病棟39床)
  (地域包括ケア病棟30床)
2020年
令和2年5月
サービス付き高齢者向け住宅ふじの森 プレジール完成
6月より入所開始